初めての方へ

Dialogue For Peace(ダイアログ・フォー・ピース)について

一人ひとりが求める幸せの結晶として、平和が存在する・・・私たちはそう信じています。

平和を「争いのない状態」とするのではなく、そして平和を得るために戦い争うのではなく、世界の平和は決して他人事ではなく、そして遠い絵空事でもなく、一人ひとりの幸せが実現した結果なのです。

任意団体の名前を「Dialogue For Peace(ダイアログ・フォー・ピース)」にしたのは、平和を実現するために、互いを尊重し、受け止め、そしてそこから新たに生み出していく、その手段として「対話」が鍵になるからです。

そんな私たちが大切にしていること、目指すことは以下のとおりです。

ビジョン Vision(私たちが目指すもの)

私たちは「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)」の実現を目指します。

パーパス Purpose(私たちの目的)

私たちは「対話」を広げます。

争いは何から起こるのか?それは「互いへの無知」から起こるのではないでしょうか。分からない、分かろうとしないから戦うという手段を取らざるを得ないのかもしれません。互いを完全に理解し合うことは難しくても、尊重することは可能です。相手を受け入れることはできなくても、受け止めることは可能です。

そしてそれは他者だけのことではありません。自分自身との対話も大切であり、自分自身とつながることで「私にとっての幸せ」を見出すことができます。

対話によって、自分とつながり、他者とつながる。そしてさらに、社会や世界とつながり、平和が広がる。「対話」にはその可能性があると信じています。

ミッション Mission(私たちが果たす使命)

会社や学校、家庭でどれくらいの「対話」が行われているでしょう。もしかしたら、互いを通り過ぎていく「会話」や、何かしらの結論をつけたりどちらかを打ち負かしたりする「議論」がほとんどかもしれません。

「対話」をすることに難しさを感じるのは、それは「対話」の経験が圧倒的に少ないからかもしれません。

私たちは、平和が自分自身と向き合い他者との違いを認識する「対話」から始まると考え、実践していきます。その中でもふたつの「対話」を大切にします。ひとつは自己との対話です。そしてもうひとつは、他者、つまり会社や地域社会や世界との対話です。

このふたつの「対話」を実際に体験していただき、一人ひとりが対話の価値を実感して私たちが関わらない場でも実践することができ、さらにそれを周りの人に影響を広げられるように、一人ひとりにあらゆる他者と対話ができる素質を育成します。

バリュー Value(私たちが大事にしていること)

安心

私たちは一番に【安心安全】な場を大事にしています。

対話会の場合、「はじめまして」という人がいる中でいきなり自分の感想や考えていることを話すことは、最初は少しハードルが高く感じるかもしれません。「こんな話をしたらどう思われるだろう?」「きちんと話がまとまっていないとダメなんじゃないかな」という気持ちもあるかもしれません。

ですから、私たちはあなたが安心してくれるような場をつくることを努め、あなたの準備が整うのを待ちます。そして、どんなひと言でも、必ず【受け止めます】。実際に、どんなひと言であろうと、必ずその場に影響があり、何かしらのインパクトを与えてくれるものです。考えがまとまっていないなんて、私たちの対話の場ではしょっちゅうあることです。私たちはあなたに安心安全を感じていただけることを大事にしています。

内なる平和

外の世界の平和を求める前に、自分の内側が平和であることを大事にします。

外側の世界がどんなに波乱に溢れていても、内側に【しなやかな自己】が養われていれば、波乱を乗り越えることができると思うのです。そのしなやかさは決して大人しいものだけではありません。そして同時に、力強いものだけでもありません。真面目にenjoyしている、キラキラと淡々と輝いている、ワクワクとしみじみと楽しんでいる。いくら外側の世界が平和で溢れていたとしても、あなたの内側が幸せに溢れていなければ、それは世界が不安定であることと同じです。

世界の平和も、あなたの内なる平和も同時に大切なのです。そして、一人ひとりが内なる平和を生きたとき、どうして世界が不安定になるでしょうか。必ず外側の世界もまた、平和が広がっているでしょう。

受容と変容

自分自身に、そして世界に何かしらの変容をもたらしたいと考えたとき、それは受容から始まると考えています。

内なる平和でしなやかな自己を持っているとき、自分と反対の意見もまた受容することができます。受け止めたからかといって、しなやかな自己により内なる平和が乱されることがないことを確信しているからです。実際に、意見はただの意見であり、受け止めた結果、人道に反すると判断したものなど跳ね飛ばすことができるのです。

そして受容するのは他者だけではありません。あなた自身を受容することも含みます。自分を認めて受け入れ、そして他者を受け入れて認めることができます。どちらが先でも後でも構いません。そうすると、なんだかごちゃごちゃになります。訳が分からなくなって混沌に陥ったと感じるのですが、それが変容の始まりです。蝶がイモムシから蛹(さなぎ)になってじっとしているとき、蛹の中では体が一度ドロドロになっているといいます。イモムシから蝶という、葉っぱの上を這っていたものから空を舞うという全く異なる姿になる際には、ドロドロとした一見混沌に見える姿になるというのは、私たちに大事なことを教えてくれていると思うのです。

まずは受け入れ、自分とつながり他者とつながる。私たちは、よりよく生きたいと願っていて、よりよく生きる可能性をすでに持ち合わせている。受容と変容はすでに始まっています。

取り組む活動 Activity

私たちは上記を実現するために、以下の3つの活動を行っています。

  1. 自分とつながる「メールde対話」
  2. 他者とつながる「答えのない対話会」
  3. 影響を周りにも広げていく「対話で学ぶ老子」

代表:鬼丸昌也(おにまるまさや) 

NPO法人テラ・ルネッサンス理事・創設者
1979年、福岡県生まれ。立命館大学法学部卒

私は認定NPO法人テラ・ルネッサンスを創設し、現在世界6カ国で支援活動を行っています。主に、地雷や小型武器、子ども兵といった「紛争」における課題に取り組んでいます。具体的には、カンボジア・ラオスでの地雷や不発弾の除去支援、ウガンダ・コンゴ民主共和国・ブルンジでの元子ども兵や、紛争被害者の社会復帰を目指して、職業訓練や識字教育などを実施しています。

ではなぜ、NPO活動で支援を行っている私が、Dialogue For Peaceという団体を新たに立ち上げ、活動を展開しているのか。少し疑問に思われるかもしれません。

NPOの業界で有名な寓話があります。ふと川に通りかかると赤ん坊が川の上流から流れてくるのを発見し、慌てて赤ん坊を助け出す。無事に助けて安心していると、また赤ん坊が流れてくる。その赤ん坊を助け出し、また川をみると赤ん坊が…そうやって次々に流れてくる、目の前の赤ん坊を助けることだけに夢中になっていると、実は川上で赤ん坊を川に投げ込んでいる人物がいることに気づかない…というものです。

目の前で赤ん坊が流されていたら助けることに夢中になって、「なぜ?」と考える暇はありません。そもそも次々に赤ん坊を川に流すなんてひどいことを…と思いますが、これはあくまで寓話であり、私たちに大切なことを教えてくれます。

それは支援の現場とは、この話でいう「川下」つまり、目の前の赤ん坊をがむしゃらに助ける位置にあたります。目の前の状況において、一生懸命支援することも、問題に対応、対処することも大事です。目の前に苦しんでいる人がいるならば、支援は絶対に必要なものです。

しかし、その一方で、支援だけを続けていればいいのかというと、そうではありません。なぜなら、寓話の中の「川の上流で投げ込んでいる人物」に気づかない限り、いくら支援をし続けても終わりはないからです。支援をしなければいけないような課題を生み出す「原因」そのものを変えないと、つまり、原因を生み出す構造、仕組みそのものを変える必要があります。

その原因にどのようなアプローチをするのか。それも人それぞれ異なるアプローチがあります。そしてその大きさもまちまちです。社会の仕組みから変えたり、それこそ資本主義を根本から考え直そうというような、世界の常識を変えるような働きかけもあるでしょう。私はその中でも、ささやかな活動、一人ひとりが、今すぐできる活動を展開していこうと考えました。それが、このDialogue For Peaceの活動です。つまり、一人ひとりが、対話のスキルを獲得し、上質な対話を体験し、自分とそして周りと対話を重ねることができるようになることです。

誰かに依存し、誰かに任せるのではなく、私の幸せを、平和を、誰かに委ねてしまうのではなく、私自身の選択で安心安全、そして平和をつくり上げていきたい。

対話はささやかすぎるほどささやかかもしれませんが、それを実現してくれるものだと信じています。

dfpをフォローする
対話をしよう 〜Dialogue For Peace〜
タイトルとURLをコピーしました