鎌倉投信・新井さんの言葉にハッとした”お金”のこと

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こんにちは、森本です。昨日からの続きです。

「日本資本主義の父」「実業界の父」と言われる
渋沢栄一の生きた軌跡を知る中で

幕末から明治、大正、昭和を生きた人たちが
天と地がひっくり返るほどの体験、
当たり前が当たり前ではなくなっていき、

そのひとつ、これまで信じていたお金から、
新しい通貨「円」ができ、「銀行」という存在ができ、
その点についても、人々は、どう対応していったのだろう、と思ったわけですが・・・

 

先日、小学生向けイベント、
サイボウズ×毎日新聞社「親子で体験!新しい授業」の一コマで、
鎌倉投信・新井さんが「お金の授業」をされて
そのお手伝いとして、講義の中で、子供向けにSDGsカードゲームを実施したんです。

で、その講演で新井さんがおっしゃったことに、ハッとしたんです。

 

新井さんは小学生へ向けて、

「1万円っていくらくらいで作れると思う?」
「この偽物の三兆円のお金を、お金と思わないのはなぜ?」

なんてことをお話された後に、

「ところで、私たちはどうして、この紙で、モノが買えると思うんだろう?」
「たった20円で作れる1万円札を、どうして1万円の価値があると思っているんだろう?」

その鍵をにぎるキーワードが「信用」であり、
「みんなが”お金”と信じることで”お金”になるんだ」
とおっしゃいました。

そのひと言に、改めて、ハッとしたんです。

 

打ち合わせの段階で、新井さんとお話をしていたときに
”お金”に関する書籍が売れていることや、
仮想通貨の事件が世間を騒がした時期でもあり、

テクノロジーの発展で、既存の”お金”つまり現金以外にも、
モノを購入できたり尺度となる「通貨」が生まれてきているにも関わらず、
人の”お金”の概念ってすごく遅れている…

という話になりました。

最近では、ある芸人さんが、新しい仮想通貨のようなサービスを生み出して
少しずつ盛り上がりを見せているようです。

 

仮想通貨、と言われると、怖いとか、私には関係ない、と思われるかもしれません。

でも、広く考えると、よくつかっている「ポイント」も同じだと思いませんか?
なぜ、ポイントで商品が買えるのか?
ポイントも結局お金の役割を果たしているわけです。

 

新井さんとの話では、
マネージメント3.0とかマーケティング4.0とか生まれているのに、
お金は実は、1.0止まり。一次元的な概念から発展していない、
という話になり、とても危機感を覚えました。

「お金の授業」では、小学生へ向けて、
・「お金」ってなんだろう?
・お金「だけ」を目的としない働き方を考えること
・何のために働くの?幸せになるため。ではどうしたら幸せになるんだろう?
・幸せは、自分も、家族も、社会も…
というメッセージを送っていらっしゃいましたが、

当たり前を当たり前で終わらせずに、
大人こそ、考えなければいけないな、、、と強く思ったのです。

 

実際、親御さんの感想でも、
お金について、どう話したらいいかわからなかったから参加した、
自分自身がハッとした、
という方がいらっしゃいました。

 

渋沢栄一が、銀行をつくり、日本全国の統一通貨の必要を感じたのは、
経済の発展によってこそ、国が富むことを、西洋列強の視察で学んだから。

そして、国が豊かになることで、国民ひとりひとりが
豊かになる、富が還元されることを目指していたからです。

だからこそ、渋沢栄一は、財閥もつくることなく、
そして産業界だけではなく、公益事業にも力を入れ、
国を富ませるために必要な事業をどんどん興していったのです。

 

そもそもは経済発展のツールとしての”お金”から、
”お金”がいろんな意味を持ち始めることで、
”お金”に振り回されている現実があるように思います。
(もちろん、私自身もそうです)

さらに、今の時代、もしかしたら、
いろんな”お金”が生まれようとしているのかもしれません。

その中核になくてはならないものが「信用」
しかし、その「信用」がまた、難しさを極めるというか・・・

私ごときが考えて出る答えではないと思っています。

だからこそ、”お金”のプロたちにお話をお伺いすること、
そして、過去の偉人の知恵から学ぶことが
大切なんだと思うんです。

 

森本菜都美

 

追伸。

渋沢栄一の子孫でいらっしゃる、
渋澤健さんのお話をお伺いできる機会です!

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平和につながる「お金のつかい方」
〜「お金」の”正体”と本当のつかい方・活かし方〜(第2クール)
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◎ 自分の預貯金・投資の先にあるものを考えたことがありますか?
「お金」そして「金融」の本来の役割とは
◎ 日本の資本主義の祖・渋沢栄一が提唱した合本主義に、そのヒントを探る
◎ ESG投資がもたらす日本経済へのインパクト
◎ 平和・軍縮を促進するために「お金」のチカラを最大限に利用できないか
◎ 「お金」という目に見えるもの「だけ」に価値がある時代の終焉
◎ あなたの知らないところで、あなたの「お金」が戦争につながっている可能性が
・・・など
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日程:18/2/20(火)・3/20(火)
時間:18時45分~20時45分
講師:渋澤健氏
(コモンズ投信・会長)
モデレーター:鬼丸昌也
(3/20は、深尾昌峰氏も登壇します)
会場:水道橋駅から徒歩2分
参加費:5000円(各回)
(テラ・ルネッサンスの活動に役立てられます)
申込:https://ef2018-2.peatix.com/
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